この記事はフィクションです。※登場する団体、人物、名称などは架空であり、実在のものとは一切関係ありません.
第n⁺1回選抜 決勝
森ノ宮学園(大阪)-黒潮学院(高知)
4年前に2度目の選抜優勝を飾った森ノ宮学園。その翌年、森ノ宮学園の二連覇を阻んで初優勝したのが黒潮学院。今年の選抜大会決勝は、因縁の対決とも言えるカードとなった。
森ノ宮学園は、準決勝まで辻野と番匠谷が交互に先発したが、今日は準決勝に引き続き番匠谷が2日連続の先発となった。強力二枚看板で優位に進めたい。黒潮学院は全試合に先発してきたエースナンバー・岡林が今日も先発。今日の試合も複数投手を起用する総力戦を想定、得意の打撃戦に持ち込んでいきたい。
▽決勝
黒潮学院(高知)
01000 0000=1
10002 500x=8
森ノ宮学園(大阪)
(黒)岡林、清岡、北代-近森
(森)番匠谷、辻野-矢倉
(森ノ宮学園は4年ぶり3回目の優勝)
1回表・黒潮学院は三者凡退。1回裏・森ノ宮学園は先頭の山田が出塁、犠打と内野ゴロで三塁に進み、岡林の暴投の間に先制点。
黒潮学院は2回表、岡林の適時打で同点。
3回、4回と走者を出しながら無得点の森ノ宮学園は5回裏、二死一塁から矢倉の二塁打で勝ち越し、さらにもう1点を加えた。
6回裏、先頭打者に四球を出したところで黒潮学院は岡林から清岡に継投。しかし安打と四球で満塁となると、番匠谷への代打・御園生の走者一掃二塁打で3点を追加、後続にも適時打が出て一挙5得点で7点差とする。
7回表からマウンドに上がったエースナンバー辻野は、好調だった黒潮学院打線を終盤3イニングで安打1本に抑え、森ノ宮学園が4年ぶり3回目の選抜大会優勝となった。
森ノ宮学園は、辻野、番匠谷を中心とした投手陣が大会を通して安定した投球を見せ、打線も1試合平均7点を超えた。10年間の春夏通じての甲子園で全国優勝計3回、準優勝も3回と、安定して全国トップレベルの好成績を続けている。春夏連覇に向けては、まず激戦の大阪大会を勝ち抜かないといけない。
選抜のあと
高校野球では春季大会が開催される。既に四国や九州では選抜と同時進行で県予選が進んでおり、4月に春季四国大会・春季九州大会が開催される。5月では残りの地区でも開催され、夏の甲子園をかけた選手権予選の前哨戦との位置づけとなっている。ここからの3か月で高校生は個人としてもチームとしても急成長していく。選抜に出場できなかった各校の巻き返しも楽しみだ。