新書

【地理学専攻の読書記録】日本百銘菓

『日本百銘菓』の概要

2018年7月にNHK出版から発行されたNHK出版新書です。
『日本百銘菓』は全国各地から厳選された100の銘菓をエッセイ風に紹介した銘菓ガイドです。旅先で買いたい銘菓や、銘菓を目的に旅行に出たいと思えるような銘菓を紹介している書籍です。

『日本百銘菓』の著者 中尾隆之さん

中尾隆之さんは北海道生まれの旅行作家・土産銘菓研究家で、40年以上にわたって実際に店を訪れて全国の銘菓を食べ比べている銘菓のプロとも言える方です。
「TVチャンピオン」(テレビ東京系)の「全国お土産銘菓通選手権」で優勝されており、これまでに5000種以上の銘菓を食されています。

『日本百銘菓』のおすすめポイント

全国の銘菓を実際に100品までに厳選して紹介してあります。
オールカラーで、すべてのお菓子の写真が掲載されています。
選定にあたり、地域性がある事や風格・品位がある事の他、日持ちが3~4日以上ある事や、個包装で風味と清潔感が保全されている事、見栄えが良い事などお土産としてふさわしい銘菓である事を重視してあります。
また、9つの章に分けられており、絶品銘菓、定番の逸品、歴史・風土が生きる伝統銘菓、和洋折衷が楽しい新感覚銘菓などとジャンル分けされています。

1品1品がエッセイ風で紹介されてあり、お菓子の製造工程や歴史、由来の他、銘菓紹介を通してその土地の歴史風土に触れる事ができます。

旅行に行くと、やはりその土地のお菓子をお土産に買って帰りたくなりますね。その土地出身の人に聞いたり、ネット上で「○○のおすすめ土産菓子10選」のような記事を参考にする事もあると思います。しかし5000種以上の銘菓を食べてきた著者が選んだ100選に入るものはやはり間違いないでしょう。
お菓子ですので、人それぞれ好みはあるでしょうけど、迷った時はこれ、という逸品を知る事ができるでしょう。全国バランスよく選出してある点も良いです。