第105回全国高校野球選手権

第105回選手権 49代表校の戦績③

こちらでは、第105回全国高校野球選手権(夏の甲子園)の49代表の予選のスコアと春季大会(選抜出場校は選抜のスコア)を掲載しています。

鳥取商(鳥取) 2年連続4回目

[鳥取大会]
○2-1鳥取育英
○3-1米子北
○4-3鳥取城北
○2-1鳥取西

[春季]
○7-0岩美
○8-0倉吉総合産
●3-10鳥取城北(準決勝)
●3-4八頭(3位決定戦)

予選4試合いずれも4得点以下とロースコアの試合ばかりを勝ち抜いた。二桁安打の試合が1つもないのは珍しい。昨夏は初戦で仙台育英と対戦して大敗。鳥取県勢は夏7大会連続で初戦敗退中。鳥取商も甲子園では未勝利。初勝利をあげられるか。

立正大淞南(島根) 11年ぶり3回目

[島根大会]
○15-0江津・浜田水産(5回コールド)
○7-3石見智翠館
○6-3開星
○14-4松江西(5回コールド)
○3-0益田東

[春季]
○6-0松江農林
○7-2出雲工
○9-8石見智翠館
○3-0益田
○8-7邇摩
●2-3大社(準優勝)

石見智翠館、開星、益田東と近年の代表を破って立正大淞南が11年ぶり。過去2回の出場はいずれも初戦突破。初出場の2009年は崎田投手を擁して2勝して8強入りしている。島根勢としても2年連続で初戦突破中。

おかやま山陽(岡山) 6年ぶり2回目

[岡山大会]
○6-2倉敷
○4-0倉敷翠松
○6-4就実
○9-2玉野光南(7回コールド)
○4-2倉敷商

[春季]
○4-1就実
○3-2創志学園
●3-4岡山学芸館(準決勝)

強打で圧倒する感じでも、好投手がねじ伏せる感じでもなくの優勝。春季大会は4強どまりっも秋は優勝して、中国大会でも1勝。甲子園出場は春夏1回ずつで未勝利。岡山勢としても2019年以来の勝利を狙う。

広陵(広島) 5年ぶり24回目

[広島大会]
○9-0大竹(7回コールド)
○9-0広島城北(7回コールド)
○6-3尾道
○3-0如水館
○10-0呉港
○3-2広島商

[選抜]
○5-0二松学舎大付
○3-2海星
○9-2専大松戸
●1-6山梨学院
[春季]
○10-5海田
○3-1呉港
○6-1広島商
○3-2崇徳
○10-1広島新庄(優勝)
○6-0柳井
○1-0岡山学芸館
○9-1宇部鴻城(優勝)

選抜では3勝して山梨学院に敗退。春季大会では中国大会も制した。投打の軸がしっかりしており、選手層も厚い。秋から練習試合での敗戦もかなり少なく、勝利にこだわる姿勢も感じられる。今大会の優勝候補の1つ。

宇部鴻城(山口) 4年ぶり3回目

[山口大会]
○12-0宇部(5回コールド)
○11-1萩商工(6回コールド)
○5-4岩国
○2-1高川学園
○7-0南陽工

[春季]
○4-3早鞆
○6-4宇部
○11-4光
○6-4下関国際
●3-4高川学園(準優勝)
○12-8鳥取城北
○10-2下関国際
●1-9広陵(準優勝)

岩国、高川学園との接戦を競り勝ち、決勝は南陽工を5安打完封。夏は昨夏の下関国際の準優勝など4大会連続で初戦突破しており、今春も光が初戦突破している、好調の山口勢。宇部鴻城も夏は過去2度とも初戦突破している。

徳島商(徳島) 12年ぶり24回目

[徳島大会]
○4-0小松島
○4-1城東
○4-0川島
○4-1阿南光
○4-1鳴門

[春季]
○7-0川島
●0-1阿南光(準々決勝)

全試合4得点で勝利は見たことがない。ロースコアは鳥取や佐賀でたまに見られるが、同じ得点というのが奇跡的。このところ甲子園ではその年の難敵と当たりがちで勝率があまり良くないが、今年はどうか。徳島商は12年前の2011年夏は藤代に勝利している。

英明(香川) 12年ぶり3回目

[香川大会]
○12-1丸亀(8回コールド)
○4-3坂出商(延長10回タイブレーク)
○6-2大手前高松
○4-3四国学院大香川西(延長10回タイブレーク)
○13-5志度

[選抜]
○3-2智弁和歌山
●8-9作新学院
[春季]
●11-12高松商(順位決定戦)

選抜では智弁和歌山を破っている英明が春夏連続出場、夏は12年ぶり。失点が比較的多いものの接戦を勝ち抜いてきたのは今年の英明の特徴か。

川之江(愛媛) 21年ぶり6回目

[愛媛大会]
○7-0松山北(7回コールド)
○8-3野村
○13-8北条
○12-3今治工
○5-4聖カタリナ
○5-4今治西(延長10回タイブレーク)

[春季]
●2-3松山聖陵(初戦敗退)

準決勝は9回に逆転、決勝は延長タイブレークと接戦を勝ち抜いた川之江が21年ぶりの夏。21年前は鎌倉投手を擁して4勝、4強入りしています。

高知中央(高知) 初出場

[高知大会]
○4-1高知工
○6-4岡豊(延長10回タイブレーク)
○2-1明徳義塾(延長11回タイブレーク)
○4-3高知

[春季]
○8-1中村
○4-1岡豊
○6-2梼原
●3-7明徳義塾(準決勝)

全国でも実績のある明徳義塾、高知の2校を連破した高知中央が春夏通じて初出場。

九州国際大付(福岡) 2年連続9回目

[福岡大会]
○8-1嘉穂総合(7回コールド)
○10-0門司大翔館(5回コールド)
○11-1三池工(6回コールド)
○2-1久留米商
○4-1祐誠
○4-3大牟田
○2-1東筑

[春季]
○5-2東筑
○12-2小倉南
○18-0星琳
○10-0北筑
●10-11西日本短大付(準々決勝)

ライバルが比較的序盤から敗退していく中で、5回戦から苦しみながらも九州国際大付が2年連続優勝。久留米商戦は9回裏逆転サヨナラ、大牟田戦も9回裏サヨナラ勝利。昨年は春夏とも出場して初戦突破。福岡勢の2年連続初戦突破は2009年~2010年までさかのぼるが、今夏はどうだろうか。

鳥栖工(佐賀) 初出場

[佐賀大会]
○2-1佐賀北
○15-0唐津南
○1-0唐津商
○4-3北陵(延長10回タイブレーク)
○7-0神埼清明

[春季]
●6-14佐賀北(初戦敗退)

鳥栖工が初戦で優勝候補の佐賀北に競り勝ち波に乗って春夏通じて初出場。秋季大会も春季大会も未勝利での夏代表は全国でも鳥栖工だけ。佐賀勢は8大会連続で夏は初戦敗退(選抜の勝利も2000年が最後)。長いトンネルを抜ける事ができるか。

創成館(長崎) 5年ぶり3回目

[長崎大会]
○5-0壱岐商
○5-0島原
○1-0長崎北(延長10回タイブレーク)
○3-1大崎
○3-2海星

[春季]
○7-0佐世保実
○4-0長崎北
○11-4長崎総大付
○4-1清峰
●2-3大崎(準優勝)

得点は少ないもののそれを上回るディフェンス、5試合を僅か3失点で勝ち抜いた。大会を通して比較的順当に有力校が勝ち進んだが、選抜に出場した2校はいずれも予選敗退となった。長崎勢は夏は3大会連続初戦突破中。創成館も2020年の交流試合で勝利している。

東海大熊本星翔(熊本) 5年ぶり3回目

[熊本大会]
○13-1鹿本(5回コールド)
○4-2千原台
○8-1秀岳館(8回コールド)
○6-2有明
○5-0九州学院

[春季]
●1-2有明

準決勝では春季九州大会優勝の有明を破った東海大熊本星翔が2018年以来の夏代表。甲子園では未勝利。

明豊(大分) 3年連続9回目

[大分大会]
○12-2大分豊府(5回コールド)
○15-1佐伯豊南(5回コールド)
○6-2鶴崎工
○2-1大分舞鶴
○3-0大分商

[春季]
○4-3国東
○4-1柳ヶ浦
○5-1中津東
●3-4大分舞鶴

春季大会で敗れていた大分舞鶴を準決勝で降した明豊が3年連続。夏の大分勢は明豊以外の学校の勝利は2007年の楊志館以降ないが、明豊に限れば比較的勝率が高い。昨年も樹徳、一関学院を破っている。

宮崎学園(宮崎) 初出場

[宮崎大会]
○2-1都城商
○4-2都城東
○2-0高鍋
○5-4日南学園
○1-0聖心ウルスラ(延長10回タイブレーク)

[春季]
●2-4日南学園(初戦敗退)

準決勝、決勝と2試合連続サヨナラ勝利の宮崎学園が春夏通じて初出場。宮崎勢も夏は初戦で3連敗中(2021年は不戦敗)で選抜を含めても令和になって勝利がありません。佐賀同様に初出場校にトンネル脱出の期待がかかります。

神村学園(鹿児島) 4年ぶり6回目

[鹿児島大会]
○3-1川内
○9-0加治木(7回コールド)
○7-1松陽
○9-2出水中央(8回コールド)
○11-4鹿児島実(7回コールド)
○8-5鹿屋中央(延長10回タイブレーク)

[春季]
○11-1鹿児島工
○11-1鹿児島水産
●8-9樟南(準々決勝)

神村学園が鹿屋中央との延長タイブレークを制して夏は4年ぶり。鹿児島勢は夏の初戦2連敗中ですが、神村学園に関しては夏は直近3度の出場で初戦を突破しています。

沖縄尚学(沖縄) 2年ぶり10回目

[沖縄大会]
○9-2コザ
○3-0エナジック
○9-0未来沖縄(8回コールド)
○5-2宮古
○3-0ウェルネス沖縄

[選抜]
○4-3大垣日大
○3-1クラーク国際
●0-1東海大菅生
[春季]
●4-9文徳(初戦敗退)

沖縄尚学が5試合で僅か4失点で春夏連続の出場。エースの東恩納は予選で自責点0。選抜では大垣日大とクラーク国際を破って3回戦進出となりましたが、夏はどこまで勝ち進めるか。