この記事はフィクションです。※登場する団体、人物、名称などは架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
第n⁺2回高校野球選手権 決勝
3年連続30回目出場の森ノ宮学園(大阪)と3年連続28回目出場の福山城北(広島)、ともに甲子園を良く知る常連校同士の決勝カードとなった。森ノ宮学園は10年ぶり4回目、福山城北は9年ぶり2回目の優勝がかかる。
森ノ宮学園(大阪)の勝ち上がり
6-0西風大長崎 (堂園)
9-8芳城 (堂園)
6-2愛知幸徳 (柿花、堂園)
6-5浜松中央 (紀伊、柿花、堂園)
14-1東毛つつじが丘 (三嶋、柿花)
福山城北(広島)の勝ち上がり
7-6京都総合文化学院 (桃谷、杉原、瀬尾)
5-0射水商 (桃谷)
4-2三田尻松陰 (杉原、桃谷)
6-5加久藤学園 (杉原、瀬尾)
5-1明六義塾 (桃谷)
森ノ宮学園のチームの中心はエースナンバーの堂園。今大会は1、2回戦を先発完投。芳城(埼玉)戦では8失点したが、本来は修正能力があり、状況に応じてギアを変える上手さを持ち合わせる。3回戦以降はともに2年生の柿花と三嶋も好投し、特に柿花は打者としても2本塁打とブレークした。5試合で9本塁打と打線も好調で、準決勝・東毛つつじが丘(群馬)戦では隙を感じさせない戦いぶりを見せた。
対する福山城北も投打それぞれに好選手が揃う。エースの桃谷は2回戦の射水商(富山)戦で完封、準決勝の明六義塾(西東京)戦でも1失点完投。四死球が少なく打たせて取る投球を堅守が支える。
打者では1番の沖野が5試合で16安打、4番の壇上が3本塁打と好調。それぞれがしっかりと役割と果たしている。
森ノ宮学園の打線を、福山城北の投手陣、守備陣がいかに抑えるかがポイントとなりそう。
▽決勝
森ノ宮学園(大阪)-福山城北(広島)
森ノ宮学園の先発は堂園①。今大会は2回戦以来の先発マウンド。初回はやや慎重に入った。先頭の沖野に四球を出すなど走者2人を背負って壇上とのマッチアップは、追い込んで高めの直球で空振り三振。しかし初回で29球を費やした。
福山城北の先発は桃谷①。一死から2番・茨木が一二塁間を破ると続く森本が右翼線際に運んで森ノ宮学園が1点を先制。続く森本の打球もフェンス際まで伸びる大きな中飛。しかし最少失点に抑える。
4回裏、堂園の中前安打、上中の犠打野選でチャンスを広げると、二死から1番・辻林がしぶとくライト前に落として森ノ宮学園が2点目。
一方で投手・堂園は5回を無失点ながら球数が早くも101球に達した。
福山城北
00000
10010
森ノ宮学園
(福)桃谷-山手
(森)堂園-上中
6回表、福山城北はこの回先頭の壇上が堂園の直球を狙い打ってレフトスタンドにソロ本塁打。続く打者に中前安打、さらにストレートの四球を出して無死一二塁となったところで、森ノ宮学園は堂園をライトに下げて2番手に2年生の柿花⑩をマウンドに送る。その後一死満塁となったが、9番・桃谷は1-2-3の投ゴロ併殺に倒れてこの回1点止まり。
7回表、1番からの攻撃の福山城北は沖野が粘って四球で出塁すると犠打で一死二塁。3番・峠が左前安打で繋ぎ、4番・壇上は申告敬遠で一死満塁となるも、柿花が後続を連続三振として森ノ宮学園がピンチを切り抜ける。
7回裏、森ノ宮学園は先頭の2番・茨木が右中間を破ると、森本、北村、山田と4連打となり5-1。ここで福山城北は桃谷から杉原へ継投。さらに上中、辻林の適時打で、この回打者一巡、一挙5得点で7-1とした。
福山城北
00000 10
10010 05
森ノ宮学園
(福)桃谷、杉原-山手
(森)堂園、柿花-上中
[本]壇上(福)
8回表を三者凡退に抑えられた福山城北は9回表、1番・沖野が内野安打で出塁するも代打・高野は内野ゴロ併殺、3番・峠も三邪飛に倒れ、ネクストバッターズサークルの壇上に打席を回す事はできなかった。
森ノ宮学園は、10年ぶり4回目の優勝。
▽決勝
福山城北
00000 1000=1
10010 050x=7
森ノ宮学園
(福)桃谷、杉原-山手
(森)堂園、柿花-上中
[本]壇上(福)