第96回選抜高校野球

第96回選抜 出場校予想

第96回選抜 出場校予想

【21世紀枠】
別海(北海道)
富山北部(富山)

【北海道】①
北海(北海道)

【東北】③
青森山田(青森)
八戸学院光星(青森)
一関学院(岩手)

【関東・東京】⑥(関東④と東京①は確定)
関東一(東京)
作新学院(栃木)
山梨学院(山梨)
常総学院(茨城)
健大高崎(群馬)
桐光学園(神奈川)

【東海】③
豊川(愛知)
愛工大名電(愛知)
宇治山田商(三重)

【北信越】③
星稜(石川)
敦賀気比(福井)
日本航空石川(石川)

【近畿】⑥
大阪桐蔭(大阪)
京都外大西(京都)
耐久(和歌山)
京都国際(京都)
報徳学園(兵庫)
近江(滋賀)

【中国】②
広陵(広島)
創志学園(岡山)

【四国】②
高知(高知)
阿南光(徳島)

【九州】④
熊本国府(熊本)
明豊(大分)
神村学園(鹿児島)
東海大福岡(福岡)

21世紀枠

まず帝京大可児かに(岐阜16強)は近年上位常連とは言え秋は県大会4回戦敗退で私立校なので、今回の選出の可能性は少ないでしょう。
岡山城東(岡山2位)は、30年高校野球見ていると「出た事あるでしょ?」となります。候補9校を見渡してみて、この2校は慮外します。

別海べつかい(北海道4強)は今回を逃すと、次のチャンスは他校より薄いと思われます。例年通り3校選出なら3校目までに入っていたでしょうが、今年は2校になってしまいました。

仙台一(宮城3位)、水戸一(茨城4強)、鶴丸(鹿児島4強)はいずれも県都を代表するような学校であり歴史の長い伝統校。21世紀枠の草創期なら即選出だった気がします。それが今年に限って一気に集まってしまうとは。
また、田辺(和歌山2位)も総理大臣・片山哲を輩出している名門で実力的にも近畿大会で京都国際と接戦を演じていますし、大洲(愛媛8強)は県内随一の、という印象ではないものの1901年設立の歴史があります。
ここまで総合的に見て、タイプ的にも別海は特に今回選びやすい気がします。

仙台一鶴丸は県内の壁が高く、今回選んでおきたいという気持ちもありますが、今年は被災地・北信越から合計4校を、と富山北部(富山2位)を選ぶ可能性も十分考えられます。去年は氷見(富山)、一昨年も丹生(福井)が連続で北信越から21世紀枠で選出されていますが、過去には島根県から2年連続21世紀枠選出の実績があります。

また和歌山の古豪は選ばれやすいタイプですし、大洲も甲子園未経験で今回の出場校を見渡しても空白地域に位置する学校です。1枠減の2枠になってしまったのが、個人的には悔やまれます(重ね重ねですが個人の感想です)。

いずれにしてもこれは予想がつかないのですが、私が選出するとしたら、鶴丸仙台一を出してあげたい気持ちは山々。ですが、今春は北信越から出してあげようという気持ちが働くのではとの予想です。

東北3校目

決勝が同一県対決の上、ノーヒットノーラン決着ではありますが3枠あるので問題なさそう。
準決勝で敗退した一関学院(岩手1位)と学法石川(福島3位)の比較になると思われます。

岩手大会優勝で青森山田に0-4の一関学院
福島大会3位で八戸学院光星に0-1の学法石川

どちらが選出されても不思議ではない状況です。
県大会の結果が、一関学院は1位、学法石川は3位。しかし学法石川は東北大会1回戦からの登場で3勝、しかもそのうち2勝は聖和学園(宮城1位)、金足農(秋田1位)と他県の優勝校を2校も破っています。
一関学院は優勝校・青森山田に0-4ですが2安打完封負けは印象が良くないのではと思いましたが、学法石川八戸学院光星戦の0-1は1安打完封負け。個人的には選抜は30年以上、夏を含めても25年甲子園出場から遠ざかる学法石川は、聖光学院という高い壁に阻まれてなかなか全国に出てこれないので、久々に見たい気持ちはありますが、一関学院の岩手優勝は決め手になるかもしれないなと感じます。今大会から増枠の東北3校目、難しい選考になりそうです。

東京・関東6校目

東京大会優勝の関東一(東京1位)、関東大会優勝の作新学院(栃木1位)まず選出。
作新学院に大敗したものの選抜連覇がかかる山梨学院(山梨1位)、準決勝で敗退の健大高崎(群馬1位)、常総学院(茨城1位)も落選となる理由はないでしょう。準々決勝で敗退している4校から逆転選出されそうな学校も見当たりません。
関東5校目は、スコアだけを見たら、延長11回惜敗の桐光学園(神奈川1位)が優位か、もしくは1点差惜敗の中央学院(千葉1位)の線もなくはないと思われます。どちらも地域性でも問題ありません。
東京2校目は創価(東京2位)と思われますので、桐光学園中央学院創価のいずれかが比較の中から選考されると思われます。

数十年も高校野球をファンとして見ていると、選抜の選考も時代とともに変わっているのを感じますし、過去の事例と言うものが当てはまらない事が起こっています。タイブレーク導入など、ルールも時代とともに変わっています。

90年代は選抜からは東京2校出場が当たり前でしたが、00年代以降はそうでもなくなっていますが直近2年は東京2校選出が続いています。どういう選考結果になるかわかりませんが、個人的には、タイブレーク負けは引き分けと同等と評価できると思いますので、桐光学園を最後の6校目に予想しました。

東海3校目

愛知勢同士の決勝となった東海、8-0からの8-7という試合展開でしたが、結果的に1点差に収まって、豊川(愛知2位)、愛工大名電(愛知1位)の両校選出は異論ないと思われます。8-0のままだったら分からなかった。
準決勝敗退の宇治山田商(三重1位)と藤枝明誠(静岡1位)、宇治山田商は9回表までリードしていながらの逆転サヨナラ負けに対し、藤枝明誠は序盤で0-6の劣勢。宇治山田商が3校目選出になりそうです。

北信越3校目

北信越は星稜が神宮大会を優勝した事で1枠増枠となりました。優勝校の星稜(石川1位)に準決勝で敗れた北陸(福井1位)と、敦賀気比(福井3位)にタイブレーク負けの日本航空石川(石川2位)の比較になりそうです。どちらも同一県からの2校目選出になりますが、準々決勝敗退組からの逆転選出は考えにくい状況です。

準決勝の結果から日本航空石川が優位と思われますし、ここは学校が、能登半島地震の被災地の輪島市にあります。練習環境どころか、地元・輪島市では生活環境も整わない状況かと推察されますが、学校としては「クラブ活動は各種大会に出場できるように」対応されているようですし、被災地激励の意味合いも含めて日本航空石川が選出されるものと見ます。

そういう被災地であることが理由として強調されると、比較で落選となる北陸が残念ではありますが、しかし秋季大会の戦績のみを判断材料としても結果は同じであろうと書いておきたいと思います。

近畿6校目

今大会、最も注目されるのが近畿6校目。高野連に「出したい学校」というものがあるとしたら当落線上に候補がたくさんあるように感じます。個人的には、年々少子化が進み、参加校数が減少している中で、より幅広い学校に甲子園出場の機会を与えて欲しいと考えるタイプです。毎年チャンスがあるような学校ではなく、数十年に一度しかないチャンスが巡ってきている学校を恣意的に選出して欲しいと思うので、6校目に須磨翔風(兵庫2位)を選出したいところですが現実的には少し難しそう、ここは選考委員がどう考えるかによるでしょう。

大阪桐蔭(大阪1位)、京都外大西(京都1位)、耐久(和歌山1位)までは確定。続いて京都国際(京都2位)、報徳学園(兵庫1位)はいずれも同一府から2校目選出とはなりますが、選出の可能性が高いと思われます。

問題は6校目。
準優勝の京都外大西に7-10ながら野球名門校で2019年夏には全国制覇経験もある履正社(大阪2位)、京都国際に9回裏0-1サヨナラ惜敗の近江(滋賀1位)、相手を上回る10安打ながら耐久に1-4で敗れている甲子園未出場の公立校・須磨翔風(兵庫2位)。さすがにこれ以下は可能性はないと思いますが、履正社近江須磨翔風の3校に可能性がありそうです。

地域性で近江が滋賀から唯一の候補なので優位と感じますが、大阪や兵庫からの2校選出は頻繁に発生していますし、4強とは言え0-4の完封負けの京都国際が落選という可能性もないとは言い切れない状況かと思います。その場合に、近江の可能性が消えて須磨翔風が浮上してきます。

九州4校目

30年前だったら、21世紀枠もない時代だったら、準決勝で1-7敗退の神村学園(鹿児島1位)が落選して、準々決勝で延長10回6-7敗退の大分舞鶴(大分2位)が逆転選出される事も考えられました。
しかし神村学園は昨夏4強の選手も残っており、大分舞鶴は2022年に選抜に出場していますので、変な選考をするよりも4強そのまま選出がすっきりまとまるでしょう。